銅代謝異常であるウイルソン病では、キレ-ト作用により銅排泄を促進するD-ペニシラミンが第一選択薬として使われます。鉄代謝異常であるヘモクロマト-シスでも鉄キレ-ト剤であるデスフェラ-ルの筋注が行われます。 また、過剰の鉄を体外に出す目的で瀉血も行われます。両者とも、肝不全を呈する場合は、肝臓移植の適応となります。