果物のとり方

更新日:2013-02-12

表に含まれる果物は、主として炭水化物(果糖)を含む食品で、同時に、ビタミン・ミネラル・食物繊維も含んでいます。

表の食品も炭水化物を含む食品ですが、主成分はでんぷんです。果糖はでんぷんよりも消化吸収が速く、血糖が上昇しやすい性質があります。したがって、原則的にごはんと果物は交換することはできません。
カリウムは、血圧を下げる効果もあり、果物に含まれるペクチンという水溶性の食物繊維も血糖の上昇を抑制したり、また便秘予防にも効果があります。抗酸化作用があり、免疫力を高めるビタミンCも手軽に補給できますので、1日1単位程度は摂るようにしましょう。

食後にとってもよいですが、食後血糖値が高い方は、間食としてとるようにしたほうがようでしょう。また、一度にとらずに、何回かに分けてとるのも一つの方法です。

アボカドのように脂質の多いものは、多脂性食品として扱われ、表5に分類されます。
また、干し果物や果物の缶詰・ジャムなども、ビタミンの含有量が少なく、糖度が高いため、嗜好食品として扱われています。これらのものは、表2の仲間には入らないので気をつけましょう。

また果物は果糖を含むため、食べ過ぎたり、夜遅くにとると、血糖の上昇や血中の中性脂肪の増加を招く場合があるので注意しましょう。
さらに、糖尿病性腎症のある方や、腎臓に障害がある方などは、医師から、カリウムやリンの摂取制限をされる場合があります。表2の食品は、リン・カリウムが多く含まれているものもあるので、注意が必要です。医師に相談してからにしましょう。

1単位の果物の目安量

バナナ100g
1本
みかん200g
中2個
りんご150g
小1個または
中2/3個
柿150g
中1個
すいか200g
厚さ2cmのもの2切れ
ぶどう150g
巨峰なら10~15粒
グレープフルーツ200g
小1個または
中2/3個

*重量は皮や芯などをとった可食部のものです。食品交換表には、廃棄込みの重量も載っていますので参考にしてください。

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