薬剤性肝障害
更新日:2013-02-12
薬剤性肝障害は、投与した薬剤そのものにより肝障害が生じるほかに、肝内で代謝された薬物が肝障害の原因になる場合もあります。
臨床的には、薬物およびその代謝産物中毒性の直接作用により生じる『中毒性肝障害』と、これらの物質もしくは蛋白結合物によるアレルギ-機序により生じる『アレルギ-性肝障害』の2型がありますが、日常的に多くみられるのは後者のパタ-ンです。
薬物性肝障害の診断は、ウイルス、アルコ-ルおよび自己免疫によるものを除外し、かつ薬物の服用と肝障害の発生の時間的関係から判断されます。また、原因と思われる薬剤と患者のリンパ球を使って試験管内で判断する方法も用いられることがあります。