ニコチネルとは

更新日:2013-02-12

当院では、喫煙が原因による病態の悪化やタバコをやめたいのにやめられない、やめる気はあるが、本当にやめられるか不安だ、という方のために禁煙をサポートする『ニコチネルTTS』を処方しております。

ニコチネルTTSとは?

ニコチネルTTSは、禁煙を困難にしている離脱症状(タバコが吸いたい、イライラなど)に対しニコチンを補充することにより一時的に軽減し、禁煙を容易にすることを目的とした貼り薬です(ニコチン置換療法)。

皮膚に貼ることにより、ニコチンが体内に吸収されるように設計されています。ただし、貼るだけで禁煙できる〈魔法の薬〉ではありません!!

ニコチネルTTSを使用している間にいままでの喫煙習慣に代わる生活習慣を身につけ、禁煙を確実なものにすることが大切です。

なぜ、禁煙しなさい!といわれるのか?

Ⅰ.日本はまだまだ喫煙大国

喫煙率
わが国の喫煙率は、年々少しずつ低下。
しかし、成人男子では52.8%(1995年)と欧米先進諸国の約2倍の高水準です。(欧米では、27%)
一方女性は14.2%と欧米の約2分のⅠですが、最近若い女性の喫煙率が上昇。
女性全体の喫煙率の増加傾向がみられます。

Ⅱ.喫煙患者の8割は、禁煙したいと思っている

喫煙に対する意識
喫煙患者の8割が、できれば禁煙したいと思っています。
ところが、「やめたい」と思いながらも、やめられないのがタバコです。
それは、喫煙の本質が、「ニコチン依存症」だからです。禁煙するためには意志の力だけでなく、医師の力、つまり、医師のサポートが必要です。

Ⅲ.禁煙サポートは効果的な治療法

WHO(世界保健機関)によると、『タバコは、病気の原因のなかで予防できる最大の単一の原因』とされています。
禁煙することで、ニコチン依存症の治療はもとより、癌を始め様々な喫煙関連疾患の予防や予後の改善になります。

タバコの正体とは?

タバコの煙には約200種類の有害物質がふくまれています。その中で特に注目されるのがニコチン・タール・一酸化炭素です。

ニコチンには脳を興奮させる作用と、リラックスさせる作用の2つがあります。しかし、体からニコチンが抜けてくると、その中毒作用のために脳はニコチンを欲しがります。
そのため現在、喫煙は、一種の薬物依存と考えられています。タバコを吸う人は、ニコチンに支配されていることになるのです。
タバコの成分

タールは俗にヤニと言われますが、発がん物質として有名です。1日20本の喫煙で1年に吸い込むタールの量はコップ1杯分と言われています。フィルターについている茶色の色をみれば分かるように、タバコをよく吸う人の肺は黒く汚れています。

一酸化炭素は物が燃えたとき、不完全燃焼で発生するガスです。赤血球のヘモグロビンに結びついて、酸素を運ぶのを妨げるので、慢性的に酸素不足の状態になってしまいます。これらの有害物質のかたまりがタバコの正体です。

タバコのデメリットは?

タバコによる体に及ぼす害は下図のように多種の臓器にわたって影響し、現在でもがん死亡率が上昇しております。
喫煙者の死亡率

喫煙者への影響は?

タバコの影響を受ける体の臓器は数多くありますが、何と言っても直接に影響を受けるのは肺です。
肺がん死亡リスク喫煙本数と慢性気管支炎

肺がんは、1日吸う本数が多くなるほどかかりやすく、平均ではタバコを吸わない人の約4倍もの発生があり、現在男性のがん死の第一位を占めています。

潰瘍の再発性と喫煙

また、肺のはたらきも年齢以上に低下してくるため、60歳を過ぎたころから、慢性気管支炎や肺気腫といった病気になり、息切れ・痰・咳といった症状に悩まされます。
消化管への影響は、胃粘膜の血流がタバコを吸うことにより悪くなり、胃粘膜が傷つけられやすく、胃潰瘍・十二指腸潰瘍ができやすくまた治りにくくなります。

禁煙するとこれらの危険率は低下していくの?

肺がんの死亡率の関係

禁煙を即実行できれば、下表のように現在トップを占める’肺がん’の禁煙後の年数と死亡率の関係より、低下してくのが分かります。

では禁煙するためには?

禁煙を開始するには準備が必要です。

1. 禁煙開始日を決める

禁煙を思いたったら、今日からでもすぐにタバコをやめられるか、というと実際はそういう甘いものではありません。
最低1~2週間程度の禁煙準備期間を設け、その上で禁煙を始める日を決めるとよいでしょう。

例えば、

●仕事が一段落したときで、時間にゆとりのあるとき

● お盆休みや正月休みなど、禁煙開始日の前後を休みにできるとき

● 誕生日・結婚記念日・年始めなど自分にとって特別な意味のある日

2. 禁煙理由をあげる

禁煙を成功させるためには、禁煙への意欲を高める事が重要です。
あなたが禁煙したいと思う理由について考え、書き出しておきましょう。

例えば、

●自分の健康のため

● 家族の健康のため

● 家族・知人からすすめられて

など。

3. 喫煙行動を観察する

自分の喫煙行動を観察することも大切です。
手帳などを利用して、喫煙行動を記録すると喫煙パターンがわかります。禁煙するのに役立ちます。

そこで、あなたのニコチン依存度は?

ニコチン依存度をチェックしてみましょう。

長い間、タバコを吸っている人は多くの場合、身体的にも心理的にもニコチン依存になっているといわれています。
どれくらい身体的にニコチン依存になっているかを「簡易ニコチン依存度テスト」でチェックしてみましょう。
ニコチン依存度

考え・意志がついたら禁煙を実行してみよう!!

ニコチネルTTS貼付薬について

1.ニコチネルTTS貼付薬の使い方

ニコチネルTTSは、1日1回24時間体の一部に貼るだけです。(使用は8週間で終了し10週をこえて使用しません。)

※ 禁煙の時期に応じて、使うサイズがことなります。

下図のように3種類あり含まれているニコチンの量がことなり、サイズが小さくなるにつれて、ニコチンの量が減っていきます。
ニコチネルTTS

2.ニコチネルTTSの貼り方

貼る位置は下図を参考にしてください。
ニコチネルTTSの貼り方
※注意
ニコチネルTTSの使用期間中は喫煙しないようにします。もしこの薬を貼っているときに喫煙すると、過量のニコチンが摂取される可能性があり、頭痛・めまい・吐き気などの副作用が現れるおそれがあります。

禁煙を継続させるにはどうしたらいいの?

●禁煙すると、体重が増える場合があります。

通常、2~3㎏の増加であるならば、あまり心配することはありません。
しかし、それ以上の場合は、下図にあげるような 注意を心がけてください。
禁煙継続方法

●喫煙再開を予防してみましょう。

いったん禁煙に成功しても、ちょっとしたきっかけで喫煙を再開することがあります。下図のような状況には、特に注意が必要です。
今までに禁煙したことのある人は、再びタバコを吸いはじめたキッカケを思い出し、その対策を考えてみましょう。
喫煙再開

●タバコへの吸いたい気持ちをコントロールしてみましょう。
〈コントロール方法〉
コントロール方法

●離脱症状に負けないで!!

禁煙すると、人によって程度の差はありますが、さまざまな離脱症状(いわゆる禁断症状)がでてきます。
症状は通常、禁煙後3日以内にピークになり、徐々に消失します。

〈よくみられる離脱症状とその対処法〉
対処方法
これらの症状の多くは、ニコチンづけになっていた身体のなかからニコチンが抜け出すためにみられるものです。

禁煙継続のための6つのコツ

喫煙継続のための6つのコツ

喫煙者には、禁煙は難しいことかもしれませんね。しかし、自分の健康のためにもタバコをやめることを目指してみませんか?
少しでも禁煙の気持ちをもった方は、一度ご相談ください。詳しく説明し、私たちがサポートします。

最後に、これから禁煙しようと考えているかたへ

下図にて、あなたのタバコ依存度を調べてみてください。禁煙のきっかけになるかもしれません。
タバコ依存度評価アンケート

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