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潰瘍性大腸炎とは

更新日:2013-02-12

潰瘍性大腸炎とは

主として粘膜をおかし、しばしばびらん(粘膜がさかむけになった状態)や潰瘍を形成する大腸のびまん性非特異的炎症.
多くの場合は、再燃(再発・・びらんや潰瘍が腸内で多発)、寛解(安定状態)を繰り返します。
原因不明で、大腸粘膜にびらんや潰瘍をつくる難治性の病気です。日本人には少ないですが、近年増加傾向にあります。

症状

下痢、粘血便(粘液に血液が混じった軟便)、腹痛、しぶり腹(便が出そうで出ない)、微熱、貧血、栄養障害、体重減少、脱水症状などがみられます。
ひどくなると大出血、中毒症状、中毒性巨大結腸等が現れることがあります。その他関節炎、皮膚病変が見られることがあります。

発症年齢

2歳以下での発症もあり、70歳以上での発症もあり、各年齢で起こり得るが20歳台に高いピークがあり、若い人に多い病気と言われている。

診断方法

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸を空にした状態で、肛門から内視鏡(細い管状のカメラ)を挿入して大腸の内側を直接観察します。

注腸X線検査(注腸バリウム検査)

大腸を空にした状態で、肛門から造影剤(バリウム)を注入し、よく見えるようにしてからレントゲン写真をとります。

治療

安静
外科的治療…手術など
内科的治療…薬物療法:抗炎症薬(サラゾピリンなど)、ステロイド(プレドニンなど)の内服・座薬
食事療法
精神療法

合併症

貧血、低カリウム血症、低蛋白血症、……全身的なもの
肛門周囲膿瘍、大出血、中毒性大腸拡張症……腸管局所のもの
肝炎、膵炎、胆石症……肝胆道系

潰瘍性大腸炎の食事療法

*高蛋白質、高カロリー、高ビタミン
*糞便形成の少ない食事(繊維の少ない食事)
*ガス発生の多い食事を避ける
*乳製品、脂肪を避ける
*刺激の強い香辛料を避ける
*水分制限の必要はなし  

などが挙げられますが、潰瘍性大腸炎は原因がまだ明らかではありませんし、食事面でも個人差があるのが現状です。
何を食べたらいけない、ということより、何を食べたらどうだったか…自分の現状をよく把握して食べるのが良いと思います.その時の食欲と便通に従って、食事の内容を考える必要がありますが、不要な食事制限を行うよりは、楽しく、有意義に食事の時間を過ごせるようにするのが第一だと思います。

××繊維の多い食品××
たけのこ、ごぼう、れんこん、こんにゃく、山菜、海草、きのこなど…

××ガスを発生しやすい食品××
豆類、栗、さつまいも、砂糖の多いお菓子

○○高蛋白質○○
鶏ささみ・もも肉(皮なし)・胸肉(皮なし)、卵、豆腐

○○高ビタミン○○
緑黄色野菜

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